CAD導入のメリットと導入する際におさえておきたいポイントを解説


CAD導入によるメリット

CADとは、「Computer Aided Design」の略で図面作成を支援するソフトウェアです。設計作業が大幅に効率化されることがCAD導入のメリットとなります。手書きでの図面作成においては、直線や曲線、寸法線を記入するためにトレーニングが必要です。CADの活用においてもトレーニングは必要ですが、手書きのトレーニングに比べれば、軽微なものとなります。また、ミスの修正や変更など、手書きでは簡単に行えない作業もCADであれば、一瞬で行うことが可能です。

さらにCADを用いることで図面管理が容易となります。手書きの図面は、紙の図面のため物理的に保管するスペースが必要です。CADであれば、図面はデジタルデータのため、記憶装置の容量を使うのみで物理的スペースは必要ありません。また、CADを活用することにより図面の共有化が可能です。図面上の一部を複数人で作業を行うことにより図面完成のスピードアップが図れます。

CAD導入の際におさえておきたいポイント

CAD導入時におさえておきたいポイントは、「必要な機能が備わっているか」を確認することです。CADの価格にとらわれて導入した結果、使用したい機能が盛り込まれておらず、使い始めてから追加でオプション導入など、追加費用が発生してしまったり、計画よりも効率化できないなどの課題が残る可能性があります。また、作成する図面に適しているCADかどうかも慎重に見極めましょう。高価で高機能を謳っているCADでも作成する図面に適していない場合があります。

CAD導入の際にはメンテナンス費なども確認しておきましょう。パソコン買い換え時に追加費用無しでCADが使用できるのか、CADのアップデートは無料なのか等、費用発生の可能性も考慮に入れておくと、将来の計画が立てやすくなります。

さまざまなCADシステムのなかでも、特に電気設計をサポートする機能に優れ、効率よく設計から製図が行えるものを電気CADといいます